
日本看護研究学会第52回学術集会
会長 岡 美智代
(群馬大学大学院保健学研究科 教授)
学会テーマ「語り合おう、看護の近未来」
このたび、2026年9月5日(土)・6日(日)の2日間にわたり、群馬県高崎市にて「日本看護研究学会 第52回学術集会」を開催させていただくこととなりました。日本看護研究学会は我が国初の看護系学会であり、その歴史は50年以上となります。このような由緒ある学会の学術会長を拝命したことに、襟を正しつつも大変光栄に思っております。
本大会のテーマは「語り合おう、看護の近未来」といたしました。
皆さんが考える看護の近未来とは、どのようなものでしょうか。AIやロボティクス、医療の高度化など、技術の進歩を挙げる方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、新たな理論の開発や潜在的な看護力の明文化などの、知見の更新を挙げる方もいらっしゃるかもしれません。ひとりひとりが考える看護の近未来は多岐にわたると思います。しかし、共通することは、わたしたち看護者は創造力に基づいた「看護の近未来」を語り合うことが重要であると言うことです。それにより、未来は予測するものから、創り出すものになると確信しています。そして「語り合う」という言葉には、ただ情報を交換するだけでなく、互いの想い・経験・知恵を深く響き合わせ、新しい看護の姿を共に描くという意味が込められています。群馬県はだるまが有名です。そのため、ポスターにはだるまさんが語り合うイラストにいたしました。
みなさまには本学会を、看護の未来を見つめ語り合う場としてご活用いただきたいと考えております。そして、新たな視点や可能性を切り拓き、多くの気づきと感動を持ち帰るための原動力の場にしていただきたいと願っております。
今回は特別講演として、NHKテレビの「おはspo筋肉体操 (おはよう日本)」やフジテレビ系列の「ホンマでっか!?TV」など多数のメディア出演をしていらっしゃる、順天堂大学大学院スポーツ科学研究科教授の谷本道哉先生にご講演いただきます。近未来のみなさまの筋肉について考える良い機会になると思います。
会場であるGメッセ群馬は、東京駅から新幹線と徒歩で1時間程度と、都心から大変アクセスの良い場所でございます。また、群馬県は多くの温泉地があり、高崎駅から電車で20分と至近な磯部温泉から、徳川将軍御用達の草津温泉までそろっております。さらに、群馬県は全国有数の小麦の産地であり、高崎は「パスタの街」としても知られています。 現在、学術集会事務局では、みなさまに本学会での学術交流、さらには群馬の地を楽しんでいただけるよう鋭意準備しております。本学術集会が実り多き場となりますよう、皆さまのご支援とご参加を心よりお願い申し上げます。